住宅展示場に通ううちに、住まいが欲しくなりました。

不動産関連職に就いているUさん。仕事の勉強を兼ねて住宅展示場をよく訪れていたそう。「仕事が休みの日も、けっこう行きましたね。もともと住宅を見るのが好きなんだと思います。」住宅展示場はクオリティの高い住まいが多く、もし自分たちが買ったら・・・？と想像を膨らませるには充分なほど夢を見られる空間だったそうです。「たくさんのモデルハウスを見ているうちにお気に入りの間取りが2人の中で出来上がっていきましたね。日当たりの良いこと・駅に近いこと・景色が良いこと、というのが僕たち2人の希望になりました。」特に景色については、以前に住んでいた場所について、少し開放感が無いな・・と感じていたそうで、自然に必須条件になっていったようです。住まいの購入を決めていたわけではないUさんご夫妻ですが、毎週 住宅展示場に通ううちに触発されてきたといいます。

具体的に、マンション購入を検討し始めました。

戸建てを購入するにも、土地代を入れると金額が高くなってしまうため、購入が現実的なマンションを検討し始めたUさんご夫妻。「金額のほかに、マンションならば間取りのタイプがいろいろあると思ったんです。タイプを選べば、日当たりと景色の希望は実現できると思いましたし、マンションは駅に近い物件も多いですよね。あと、空気がきれいな環境に住みたいと思っていたので、エリアは慎重に選びました。」そう話す旦那さん。エリアは、奥さんの実家が近い横浜市を中心に希望の間取りがあるかどうかをインターネットとフリーペーパーで探しました。

ピンときたマンションは、完成済みマンションで残5戸でした。

「フリーペーパーで見た間取りが理想的だったんです。方角的に日当たりも良さそうでした。エリアも横浜市で土地勘があるところだったので、すぐにモデルルームに行きましたね。」嬉しそうに話してくれるのは奥さん。実は、主にマンション探しをしたのは奥さんだったそうです。そして、共働きのご夫妻が同じ休みを取れた日に棟内モデルルームを訪問しました。マンションを探し始めてから約1週間のことだったので、棟内と棟外のモデルルームがあることも知らなかったそう。「結果的に、棟内モデルルームを見られたことが購入に繋がったと思いますね。そのエリアの雰囲気はもちろん、音や眺望、日当たりも確認ができましたから。」

リビングが21畳！その事実に奥さんが、そうっと営業マンに確認したことがありました。

2部屋見せてもらって、すぐに気に入ったのが2番目に見た部屋。リビングがL字型で広さは21畳、日当たりもよく、バスルームにも窓がある部屋でした。2人とも一目ぼれで、一気に購入を検討し始めたとか。実は、奥さんにはこの広いリビングルームを見て思い出した、昔からの夢がありました。「僕が部屋のチェックをしているあいだに、妻が営業マンに何か聞いていることは覚えているんですが・・まさか、こんな計画があったとは（笑）」お2人で思い出し笑いをしてしまうくらい微笑ましいエピソードとは・・・。

部屋にピアノを置いて、いつでも弾けるようにしたかった。

リビングが21畳もある部屋を見て奥さんが企んだこと・・・それは、昔から演奏しているピアノを自宅に置きたいということでした。奥さんがマンションの営業マンにそうっと聞いたことは、実家にあるピアノを持ってきても大丈夫なのか、音や重量のことを確認したのでした。遮音性の高い部屋だったため、特に問題は無いという回答を聞いて購入を決意したと言います。また、旦那さんの通勤時間も約1時間だったため、モデルルームを訪問した次の日には申し込み手続きを行いました。

共働きなので、ゴールデンウィーク中に引越しをしたかった。

モデルルーム訪問の1件目で購入を決めたUさん夫妻。手付金を払ったのが2007年2月でしたが、共働きのためゴールデンウィーク中に引越しをしたかったといいます。「この時期がいちばん忙しかったですね。ローンをどこで組むかを考えながら、書類上の手続きを進めて・・・審査待ちの時間を入れたらゴールデンウィークに引越しができるギリギリのタイミングでした。」「正直なところ、もう少し時間があったら、理想的なローンの組み方もできたのではないか、と思うこともあるんです。でも、金利は優遇されていたので、すんなりと決めることができましたね。」

編集後記

戸建の検討から、大きな妥協をすることなくマンション購入に切替えたUさんご夫妻。エリアも間取りも大満足のようで、終始笑いが絶えない取材でした。21畳ある自慢のリビングルームには、なんとグランドピアノが！実は、実家のアップライトピアノを持ち込もうと思っていた奥さんですが、家具を置いてもリビングには余裕があったためグランドピアノの購入に至ったそうです。現在は、家族に愛犬も加わり、にぎやかで幸せなマンションライフを送っていらっしゃるUさんご夫妻の部屋は、なんだか立ち去りがたいハッピィな雰囲気に包まれていました。
取材日：2010年3月18日